鳴った手の間には何がある

http://online.wsj.com/article/SB123367018137943377.html:Title=「自動車販売は滑りデトロイトはよろめく」ウォールストリートジャーナル2009年2月4日

 自動車が売れないのは人々が自動車を買わないから。

 記事によると販売不振の要因として、レンタカーなどの大口需要家(fleet consumerというのは面白い表現です)が購入を手控えているのと、消費者にローンの与信が下りづらくなっていることが挙げられています。政府支援も内外に反対の多い自動車産業への直接支援から、政府が自動車ローンを保証するなどして与信を拡大する方向への模索が始まっているそうな。

 企業にお金を出すと輸出補助金ではないかと海外からの批判も出るわけですが、家計にお金を渡すところまで行けば、これは所得再分配政策の一環ですから互いに政府同士文句は言えなくなります。ある意味、それはおかしいのかもしれませんが。主権というのはそういうものなんでしょうね。